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2023-02-17
デーモンくんの『槍』のおはなし
本研究のマスコットキャラクターとなった、デーモンくん。ボルテックスチューブの原理の説明には必ずと言っていいほど出てくる"マクスウェルの悪魔"をイメージして誕生したという経緯は以前投稿した記事で紹介させて頂きました。

今回は、デーモンくんが今の姿まで固まっていった経緯を、弊社の上野さんが描いてくれたマンガと共にご紹介します。
デーモンくんが槍を持った理由(画:弊社総務 上野さん)
デーモンくんの槍の役割
デーモンくんは元々何も持たずにデザインされました。悪魔の特徴(人間よりも長い耳や特殊な肌色など)をしっかり捉えてもらえていたので、そのままでも悪魔ということはわかりますが、何かポイントが足りない、寂しいという意識が上野さんにはあったようです。

しかし、デーモンくんには"役割"があります。
それは、"マクスウェルの悪魔"として、遅い分子と速い分子を別々の部屋(箱)に仕分ける仕事です。

扉の開け閉めを、槍で!
デーモンくんが何も持っていなかった頃、共同研究をしている関係者から頂いたのが『槍を持たせて、槍で低温と高温の部屋を分ける扉を開け閉めさせる』というアイデアでした。悪魔が槍を持っているというイメージは、中世から現代まで受け継がれて、多くの人が持っているイメージの一つでもあると思います。三つに分かれた槍(ピッチフォーク)を持っているのは、ギリシャ神話に出てくるポセイドンが利用しており、悪魔をより怖い生き物と印象付けるために持たされている、という説があるそうです。

そうして槍を手にしたデーモンくん。より一層ワイルドなイメージを抱かせるようになりましたが、一部関係者には好評です(笑)。




今回は、デーモンくんが現在のデザインに至るまでの過程の一つとして、槍を持つことになった経緯を紹介しました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。